2010.11.06 Sat
国産名車コレクションのマツダロードペーサー
国産名車コレクションシリーズですが、最近は私もあまりチェックしておらず
発売予定だったウインダムがラインアップから外れてからというものの
ネットや書店でもあまりチェックしていませんでした。
ですが、こないだ書店に行って何気なく見てみると
「おっ!今回はロードペーサーぢゃないか!」と一気に盛り上がりました( ^ω^)
ラインナップに載っていたのは知っていましたが、現物を見てみると
結構良い雰囲気で思わずレジに・・・・・
実車のロードペーサーは70年代にマツダがフルラインロータリーを推進して
ロータリーゼーションと謳っていた時期に
トヨタセンチュリーや日産プレジデントなどに対抗できるクルマとして開発されました。
この車の生い立ちは特殊でして、車体をオーストラリアホールデンのプレミアーの車体を
使用して13B型ロータリーエンジンを搭載して発売されました。
右ハンドルのオーストラリア車の車体を使用することで大型のボディと
ハンドル位置移設の手間が省けたため、短期間で開発出来ました。
生産時には完成車輸入ではなくボディ部品単体で輸入されてマツダの工場で組み立てられました。
この時期よりちょっと早く、いすゞは同じくホールデンよりプレミアの兄弟車の
ステーツマンいう車を輸入して日本仕様にアレンジしていすゞステーツマンデビルとして販売したり
三菱もクライスラー318という車を少数輸入して国内で手直しして自社ブランドで発売されました。
この当時は早急に大型車を作ってラインアップの拡充を図りたいメーカーの思惑が
このような外国製の車の日本販売のきっかけになったのではと推測されます。
とまぁ私も偉そうな事を書いておりますが、私も三菱クライスラー318はネットで見て初めて知りましたし
いすゞステーツマンデビルは、雑誌記事で知ってはいたものの
小さい写真とキャプションでは詳細もわからずネットで画像を見るまでは未知の車でした。
国産名車の本誌で知りましたが、どうやらマツダの提携の裏には
いすゞの仲介があったそうです。これは今回付属の冊子で知った事実です。
そんな中、いすゞステーツマンや三菱クライスラー318は知らなくても
ロードペーサーは比較的、認知度の高いレアカーではないでしょうか?
私の中で小学生のころから70年代のマツダの最高級車種であり、デボネアの宿敵であるイメージです。
私がなぜロードペーサーを知ったかは
「デボネアの宿敵」ということでピンときた方も多いのではないでしょうか?
それは子供の頃に読んだ、こち亀の38巻「マイベストカーの巻」に登場した
デボネアを異常に愛する男のエピソードです。
デボネアを愛するあまり、嫌がらせをしてくる高級車に仕返しをするという男の話です。
話の序盤、中川と両さんが中川のスーパーカーで走っていると前方にデボネアが走っています。
「大手町以外では見かけない」「どんな思想を持ったやつか解らない」とデボネアを追い越していきます。
するとその男が、「しかえしの対象ではない。許す。」と
両さんたちは難を逃れますがデボネアの後ろから一台の車がやってきます。
「おおっあの車は!」
「宿敵!マツダのロードペーサー!」
パッシングをしてデボネアを追い越していくロードペーサーですが
その後デボネアに再び追い越されてしまいますが
結局それが原因でデボネアのオーナーに恨まれて、車に大きい釘のような物を打たれて壊されてしまいます。
このエピソード、文章だと少々陰気臭い内容ですが、非常にコミカルな描写で描かれており
当時のこち亀で多かった自動車ネタとしてはかなり印象深い一話です。
ボディを裏返されるBMWだかベンツだとかヤスリで粉にされるなど
しかえしの方法が実に突拍子もなくて笑ってしまいます。
また、実車を知っていたデボネアもこの話で好きになってしまいました。
タイヤパターンが「デボネアデボネアデボネア」なんて発想は私にはできません(笑)
全盛期の秋本治を彷彿とさせる話で私もこち亀の中で好きな話の一つです。
私はこの話の「宿敵!マツダのロードペーサー!」というセリフが
特に印象に残ってしまい、今でもロードペーサーの画像や名前を見るだけで
「宿敵!マツダのロードペーサー!」と言うセリフとビイイインと言う走行音を響かせて
迫ってくるひとコマが頭に浮かんでしまいます(笑)
ミニカーの方は、ホイールの解釈がちょっと独特なくらいで
プロポーションもよく、純正色のビーズグリーンが良い感じです。
マツダミュージアムに展示されている色と同じですね。
外装パーツ類もしっかりと付いており、ややミラーが傾いてる程度で
その他の雰囲気はかなり良い感じです。
このシリーズは当たり外れがありますが、これは当たりの部類なのかなと思います。
(これでホイール経が適正だったら最強だったのですが・・・・)
でも、眺めれば眺めるほど、ロードペーサーなんですよねぇ~!カッコいいです。
この勢いでいすゞステーツマンデビルは出ませんかね?出ないですね(笑)
決して、誰もが知ってる名車では無いかも知れませんが
ロータリーゼーション時代のマツダを象徴する一台だと思いますし
その特異な生い立ちや当時の時代背景などを加味して
私はある意味では歴史に残る一台だと思っています。
そして、ロータリー繋がりでパークウェイロータリー26が出るのを期待しています(笑)
追伸 アシェットさん・・・・ディアマンテは絶対に発売してね(´・ω・`)
| ミニカー | 01:26 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑
おお~こち亀のデボネア男の話は今思い出しても笑えますよね、タイヤパターンがデボネアと文字だったりしてましたよね、さてロードペーサーですがマツダのお膝元のせいか今でもたまに見かけますよ、一時期マツダはフルラインナップロータリーエンジンを目指していましたからね、当然失敗しましたが(汗)プラモで出たら楽しいのですけど。
| ぽるナズン | 2010/11/06 09:20 | URL | ≫ EDIT