2010.01.07 Thu
アオシマの一番星・故郷特急便を買ってみました。青島に笹げるバーラド。
「飾った長距離トラックの運転手」でした。
同級生達が模型店でミニ4駆のサーキットやガンプラを眺めていた時
私は模型店の高い棚の上にあったデコトラのプラモデルを憧れの目線で眺めていました。
影響を受けたのはもちろん映画「トラック野郎」シリーズです。
今ではあまり地上波では放送されませんが何度か放送された物を見たりトラック雑誌の影響で
菅原文太演じる「一番星・星桃二郎」と愛川欣也演じる「やもめのジョナサン・松下金蔵」コンビが
どんなヒーローよりカッコよく感じた物です。
カッコよさと言うよりは渋さ・男らしさ・人情的なカッコよさだと思いますが・・・
もちろん映画に出てくる2人の愛車「一番星」と「やもめのジョナサン」は
映画の中でも主役と言って良いほどの活躍を見せました。
オープニングの走行シーンで「おおっ!カッコイイ!」と思い
最後ライバルの協力を得てボロボロになりながらも爆走して
港や市場に滑り込んでくる一番星は子供心に鳥肌が立つほど痺れたものです。

そんなこんなで今回のアオシマの一番星の発売は驚きを隠せませんでしたし
逆に言うと「うおおおお!!もっと早く出してくれてれば・・・w」とも思いました。
ホビーショーで試作品を見て試作品でこれなら現物は凄いだろうとも思いましたし
発売直前の最終試作画像を見て私レベルでは非の打ち所はありませんでした。
(強いて言うなら価格でしょうか・・・・でも内容を見れば納得。)
そしてはりまや橋を疾走するボックスアートに完全にノックアウトです。
店頭で見た時もマドンナに一目惚れする桃さんのように星がチカチカッとした物です。
バンダイの名作1/20の一番星は現代の目で見ると物足りない部分もありますし
私も以前度胸一番星・突撃一番星を製作しましたが実車との相違点も多く
映画仕様に修正するとなると莫大な箇所を修正する必要があります。
今回のアオシマ一番星は逆に「実車はこうなってたんだ・・・・・」と思う箇所が多く
キットを眺めているだけでも本当に楽しいです。
前置きが長くなりましたがここでキットのレビューです。
箱を開けるとえらい量のメッキパーツに目を惹かれます!

なんと驚いたことにパーツ総数700点!ひとつひとつのクオリティも高いです。
キャブは非常に精巧で旧ふそうFUと比べると雲泥の差ですよ。

ラメ成型が嬉しいですね。でもパーツ割りの関係でステップはメッキでミラーはベージュなので
どうやって仕上げようか悩みます。ラメ成型は割れやすいのでミラーなどには向いてないですし・・・・
でも、グリルを見るとメッシュが抜けていて
バンパーの下についてる純正バンパーもきちんと再現されています。
後述しますがノーマルの三菱ふそうFUのキットとしてもかなり高レベルです。

それに被さるバンパーもウロコ模様になっていますよ。
これはフジミのデコトラにも採用されていますよね。
好みは出ますが個人的には一番星のように特定仕様を製作する人が多いキットには良いのではないかと。

リアバンパーはアローテールがきちんと嵌るようになっています。
内装も劇中仕様にばっちりとなっています!
襖に畳敷き、シャンデリアに内張りまで再現されています。

襖や畳はデカールだけではなくきちんとパーツが起こされてそこにデカールを貼る仕組みです。
塗装するとなると大変ですのでデカールはありがたいですね。
シャーシ周りなどは言うことは無くこれも初代FUキットとは雲泥の差です。
エンジン・足回り・フレームなどはへビーフレイトに準じており
本当に細かくパーツ化されています。
今回はホイールが恐ろしい事になっておりましてフォワードと同じハブ別体式ですが
なんとフロントのホイールナットまで別部品と言う変態仕様です。

おまけのステップリングなどもう涙物のディティールです。
ホイールもかなりリアルです。

タイヤも新規です。タイヤくらいは流用しても・・・と思いますがこのこだわりが素晴らしいですよね。
ホイールキャップも以前のタイプと比べると雲泥の差です。

ゴールドに塗るのが勿体無いかも・・・
今回、新たな試みとして荷台が開閉可能のオープンタイプと
デカールが貼りやすいクローズドボディが選択可能です。
私が組む時はもちろんオープンボディで行きたいですが
初心者の方やパネル絵を切れ目無く楽しみたいという方はクローズドボディが良いかもですね。

デカールが2セット分入っているので失敗してもリタッチ出来そうです。
床部分やオープンタイプのサイドパネルはきちんと裏のリブまで再現されていますよ。

素のトラックのキットとしてもかなり良く出来てると思います。
荷台に貼り付けるデカールもカラフルで良いですね。

今までの紙シールよりデカールのほうが格段にリアルなので助かります。
そして肝心の飾りの部分です。

故郷特急便の特徴である角型バイザーに
手すりが付いたアンドン・絞りの入った梯子まで良く再現してあります。
バンダイのものはここまで再現されていませんので本当に感動です。
とにかく再現していない点がないと言うくらいのボリュームで途中からリアクションに困りました。
リング付きのマーカー台とか・・・・・

鷲と流のレリーフとか・・・・・

スカGテールも御覧の通り。

一番星の特徴である荷台の電球タイプのマーカーも再現されています。

この通り、今までのバンダイの一番星のようなステッカー変えのキットではなく
スケールモデルとしての一番星のキットとしてはかなり素晴らしいものだと思います。
「HITEQよ・・・違いがわからんよ」とか「最近アオシマを褒めすぎじゃね?」
と言うご意見があるかもしれませんが、トラックキットを作った事がある人や
映画が好きでバンダイの一番星を組んだことをある人ならこのキットの再現性の凄さが解ると思います。
過剰パーツやノーマルパーツの過剰品を見ると別の一番星やノーマルモデル・他シャーシ仕様も
展開のがあるのがわかりますし、このキットもノーマルのFUとして組めるようなパーツが入っています。
中には当時のデコトラ仕様やノーマル冷凍車仕様にされる方もらっしゃるのではないでしょうか。
荷台の中の窒素式冷凍機のボンベも再現されているという点がマニアックですw
どひとつだけ欠点を上げるのであれば定価で14800円と言う価格でしょうかね・・・
トラック野郎の玩具類の版権はバンダイが持っているので上乗せ分があるかと思いますが
私はたまたま家電量販店のおもちゃコーナーで3割引だったと言う点とポイントが貯まっていたので
比較的安く買えたのがラッキーだったのですが・・・・(;^ω^)
ただ、内容を見ると本当に納得の値段なんですよね。
私も一台買ったので是非とも「やもめのジョナサン」を出してくれると失禁物なんですがw
早く組みたい反面、組むのが勿体無いような気さえしてしまうキットですが
完成品画像を見ると本当にカッコ良いんですよね。うーん・・・・早く組みたい!
| 車プラモレビュー | 01:12 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑
こんばんは。
うわぁ~このキット凄いボリュームですね!!
ちょっと鳥肌ものですよ・・・これ。
私も無性に欲しくなってきました・・・
とりあえず製作前にDVDをチェックですね(笑)
ここまでリアルな一番星号には、やっぱり
1/32の「星桃次郎フィギュア」も欲しくなりますね。
本作は冬の作品なんで、衣装は胸に大きな星が入ったセーターに腹巻、
ジーパン、そして雪駄ですね(笑)
そういえば、地上波では最近放映されてませんね。
まぁ、初期の作品は、K察を敵に回していたり、
○○コのおねえさんとかも出てきますからね・・・
私はそんなところもトラック野郎の魅力だと思いますけど(笑)
あと、夏の作品を見ると、みんな「ジトーッ」とした
汗をかいているのが印象的ですよね。ホントに暑そうで
熱気ムンムンなところが良いですね(笑)
ついつい熱くなってすいません・・・
| ながせ | 2010/01/07 01:47 | URL | ≫ EDIT