HITEQJASMINEの偏った日常。

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タミヤの70スープラ再販にあの頃の想いを見た。(更新済)

タミヤの名作スポーツカーシリーズの70系スープラが再販となった。
ある程度の年齢の方なら懐かしくもあるキットだと思う。もちろん私もその一人である。

スープラの名前が復活して話題になっていることはもう皆さんご存知のことだろう。
先日現行型をまじまじと見て思ったのだがなんだかんだで2000GTなどを始祖として
セリカXXの系譜のトヨタのスペシャリティGTカーの系譜であることを感じさせてくれる素晴らしい車だと思う。
私は世代的にはA80系が印象深いのであるが、憧れた存在と言うとやはりA70系である。
子供の頃徒歩圏内あったトヨタカローラ店のショールームの一番目立つところに展示されていた
スーパーホワイトⅡの前期型ナローの3.0GTの衝撃は今でも鮮明に覚えている。
特に印象的だったのは低いノーズとその鼻先につけられた赤いエンブレム。とにかくカッコよかった。
それこそ実車の思い出はあれこれあるがこのブログ的な話題になると
やはりプラモデルのスープラのことに触れておかなくてはいけないと思う。
当時作った記憶があるのはカバヤのDXビッグワンガム。フジミの前期ナロー・後期のワイドあたりがあるが
今回再販されたタミヤのスポーツカーシリーズの70スープラも印象的であった。そんな懐かしいキットに再会である。

もはやアートとも言えるタミヤのスポーツカーシリーズの箱絵。これに憧れや親しみを感じた方も多いと思う。

タミヤ 再販 スープラ 

実は前回の再販時、私は手にしなかったのである。それをずっと後悔していたのだが
なぜかと言うと当時何度か組んだ事と小学校6年生の時に同級生から組みかけ状態でもらったものが残っていたので
何かあったらそれを組めばいいと思っていた点と、どちらかと言うとフジミの前期のほうが好きだったという事もある。


これは私の性癖の問題であるのだがタミヤのキットよりフジミ派だった一端は
こちらのキットが箱絵がブラック描かれており馴染みのない左ハンドルある点と
カルフォルニアのプレートが描かれているのが子供の頃に見慣れた白のスープラと違った印象であったという事と
フジミのキットはエアロトップのカットラインが入っていたり純正のナローアルミの方が好きな形状だったという事もある。
もちろん今では「箱絵が北米仕様!流石タミヤ!(;´Д`)ハアハア」などとニヤついてしまうが
このあたりはスープラという車の成り立ちを考えたら北米仕様で描かれていることに違和感もないのだが
子供の頃は些細なことが気になった物である。まぁこれはキモヲタの性分で今も良くある事ではあるが・・・・・
更に言うと今でこそやれナローやらワイドやらなどと言っているが当時はこれらの違いにも全く気づかなかったのも内緒である。
逆に言うと子供には気づかないくらい、それだけデザインが上手かったのだと思う。
発売当初は国内未発売のワイドボディでモデリングされたタミヤのスープラであるが
後に国内の実車の3.0GTリミテッドでワイドボディが追加されて整合性が取れたというのが面白い。

タミヤ 再販 スープラ

このブログを見てくださってる方ならタミヤキットのカラーバリエーションのイラストが刺さる方も多いと思う。
箱絵に描かれた「スープラノーブルトーニング」もまた素晴らしい色である。
ちなみにワイドボディのGTリミテッド登場時にカタログ落ちしているので国内仕様には
ワイドボディのスープラノーブルトーニングは存在しないとのことである。
子供の頃「なんだか「マークⅡとかクラウンみたい・・・・」と思いあまりかっこよく感じなかったが
なんとも上品かつセンスの良い色味で前期スープラならこの色が一番好きである。
歳を重ねていけば行くほどこの色が好きになってくる。私もこういう色が似合う大人になりたいものである。

タミヤ 再販 スープラ

キットそのもの話をさせて頂くととタミヤがモータライズからディスプレイモデルに以降し始め
さらに組やすさにシフトし始めた年代のキットということもあり、構成としては非常にあっさり。
このあたりはエンジン再現系のZ31やFCサバンナRX-7あたりとは違いアルシオーネのキットと構成が被るような気がする。
しかしリトラのギミックなどは用意されているあたりがあっさりだが丁寧な内容がなんともタミヤらしい味付けで非常に嬉しい。

ボディはしつこいようだが発売当初国内にはなかった「前期のワイド」であり
所謂ナローボディとの相違点はブリスター風になおかつ適度にワイドにさせられたフェンダーである。

タミヤ 70スープラ

タミヤらしく的確かつ雰囲気の良いボディは流石タミヤ!という感じである。
また、北米仕様に準じているのためリアサイドマーカーがモールドされている。

タミヤ 70スープラ

リトラクタブルの蓋がゲートに配置されていてこれがまた80年代の流石タミヤ感を感じる箇所だと思う。
実はボディをうまくカットできない子供の頃これが実にありがたかったのだ。

タミヤ 70スープラ

やはりリトラをボディから切り出すタイプだと上手くカットできない場合もあるし
何より怪我の恐れもあるだろう。それでいて割とピタリと合う。この辺りは本当に流石タミヤである。
個人的にはフジミのスリークライト(固定ライト)仕様にできる仕様も好きではあるのだが・・・・・

さて、せっかくの再販に水を指すような内容で申し訳ないが、意地悪な比較をしてみたいと思う。
今では再販不可なフジミの前期ワイドのご登場である。
(フジミの前期ワイドは後期型ターボAボディに金型改修される)

タミヤ 70スープラ

まぁこの前期ワイドを入手するまでの経緯はこれまた長文記事が一つ書けるくらいの情報量なのだが割愛。
今回はあえてタミヤのスポーツカーシリーズの紹介なのにあえてフジミを出させていただいたのは
両社のスタンスの違い等が解るので私もじっくり見比べてみたいという点があったのは内緒である。
というのも子供の頃はフジミの前期ワイドを模型店で見ていたものの違いがわからなかったからである。
ただの箱替えという印象でインチアップ版やハイソカーシリーズなどでは斜め上からのイラストが描かれており
エアロトップを見せたいからだと思っていたのだが、今思うとワイドボディであることを強調したイラストだったのだと思う。
子供の頃は紐で縛っていたお店が多かったから中身が見れず、当時は前期のワイドボディがあることに気づかず
後期ターボAが出た時にインチアップ版を購入し、後期型ということで鼻がつながっているのは解っていたのだが
中を開けてみたら「アレ?バンパーがボディにくっついてる?なんかボディが違う?」と驚いたわけである。
キットの方も前期ワイドが出て数年でそれほど経たずに後期ボディと生まれ変わったと思われるので
私自身は実車の違いはそれほどわからなかったのでプラモデルでもそういう認識だったのだと思う。
(今思うとなんと勿体ない事をしたのかと・・・・)

タミヤ 70スープラ

ノーズはフジミはグリルやリトラなどは一体化されているがモールのウインカーレンズやフォグランプは別パーツ。
タミヤはレンズ類は一体なもののリトラ開閉にグリル部はレンズに一体と両者の違いがあって面白い。
そしてリトラの蓋の形状(タミヤのほうが後端が角ばっている)やフォグ形状に解釈の違いがあるのが個人的に興味深い。
フジミはリップスポイラーが一体化されているがタミヤのものはミノルタのレースカーにのみ付属。

タミヤ 70スープラ

サイド部はもうほとんど間違い探しのレベルであるが
サイドのロッカーパネル周辺やリアバンパーの下部の形状等に違いを感じる。
フジミの方が給油口の形状がやや横長というところか。
これも生産ロットの違いもあるので比べるのはアレだが窓枠やドアノブのモールはフジミの方がややシャープである。

タミヤ 70スープラ

テール周りはタミヤには上記したリアサイドマーカー部があり、フジミには無し。
そしてテールランプ形状も微妙に違うのとタミヤはエンブレムがモールド化されている事も特徴だろうか。
元々フジミのキットはグループAのレースカーのキット化のためだったのか
フロントエンブレム部の窪みにエンブレムが装着されていない状態を再現しているのか窪みがあったり
リアのナンバープレート下の土台のプレスが表現されていたりするのがなんとも興味深い。

ちなみにタミヤキットのレビューなのにフジミの前期ワイドとナローの違いをちょっとご紹介させて頂きたい。

フジミ スープラ ナロー ワイド

実車の発売当時は税制の都合等もありボディを二種類作り分けていたある意味贅沢な時代であった。
ちなみに後期型の2リッターモデルはナローボディが継続されているが
(後に設定が拡大・・・という認識であったがこのあたりは間違い等あるかもしれない)
2.5のターボが販売の主力になったせいか後期はワイドボディを見る機会が多かったと認識している。
逆に前期は2リッターの方をよく見た記憶もあるがいかんせん子供の頃の記憶なのでご勘弁いただきたい。

フジミ スープラ ナロー ワイド

ちなみにフジミのキットについてい少しだけおさらいをしておくと・・・・・

前期ナロー ボディ金型は存在していると思われる。
前期ワイド 金型改修して現行商品の後期ターボAボディに変更。

・・・という認識である。前期ワイドは前述のため再販不可。
ナローボディは後期へ金型改修されて再販不可とされている記述を以前見たことがあるのだが
ナローとワイドは完全に違う物であり、当時何らかの事情でボディは新規で起こされたと思われる。
後期型発売後もナローボディの一部キットは発売されており(345チューン・スーパーエアロ・98年度版ハイメカニズム)
ボディ周りの金型は確実に存在しているものだと思われる。
実はスーパーエアロのキットにも記事を一つ書けるエピソードがあるのだが割愛。
フジミの前期ナローが完璧な状態で再販できないのはパーツのランナーが金型改修により
リアスポイラーとステアリング部分が後期ワイパーと後期ステアリングに変更されているためと思われる。
あと、バンパーのフォグレンズも改修されて形状が違うという点が挙げられる。

フジミ スープラ ナロー ワイド

98年度版のハイメカニズムシリーズではソアラのホイールだったりと不完全な状態での発売であったので
おそらくではあるがナロー用純正ホイールも何らかの形で金型が使えない状況の可能性もある。
しかし、フジミのナローもホイールにこだわらずボディだけ手に入ってしまえば(フォグはレンズは加工でいけると思う)
今回タミヤのキットが再販されたのでリアスポイラー等を流用してフジミのナローボディで前期を組むということも可能だと思う。
現在再販不可な前期ワイドは今回再販されたタミヤのキットがあるので補完できると思う・・・というのは暴論だろうか?
そういう意味でも今回のタミヤのキットは意義のある再販だと思うのである。

おっと、話が大幅にそれてしまった・・・・・・

さてさて、その他のディティールを見ていきたいと思う・・・・と言っても皆さんおなじみのキットなので
そこまで深くは掘り下げられないのではあるが・・・・

リアスポイラーは所謂前期タイプで、ボディ側に取り付け用のダボがあるタイプである。
意外とこういう部分配置決めが難しいのでこのあたりがなんともタミヤらしい。

タミヤ 70スープラ

ミラーは国内仕様と北米仕様の二種類があり子供の頃はただのエアロミラーだと思っていたが
北米仕様を基本にモデル化されて箱も北米仕様が描かれているあたりに
スープラの成り立ちを考えると納得でもあるし、結果的に30年以上前から
USDMブームを先取りした形になったタミヤのセンスと先見の眼に率直に感動である。
北米仕様モデリングなどがメジャー化した今ではとてもありがたいパーツであると思う。

タミヤ 70スープラ

ダッシュボードは左右ハンドル位置あり。今の目で見てしまうと少しぬる目ではあるが
リアリティと組やすさのバランスが取れているのがなんともタミヤらしい。
ステアリングも前記のスープラといえば・・・のこの形状。後期はどちらかというと純正MOMOのイメージが強いが・・・

タミヤ 70スープラ

アルシオーネあたりから始まったバスタブ内装もこの頃あたりから一般化してきた印象がある。
ドアトリムなどは割り切りの造形ではあるがこれはこれで組やすさ優先ということであろう。
正直タミヤのサバンナRX-7の制作記のときにも書いたのがタミヤは良い意味で内装に割り切りがあり
このスープラもフジミの方はドアハンドルを別パーツ化しているなどフジミに軍配が上がる部分もある。
フジミの黄金期に差し掛かろうとした時期のキットでもあるのでフジミも力が入っていただろう。

タミヤ 70スープラ

シート造形などもタミヤらしく的確な形状である。
しかしながら90年代のキットとは違いまだ少しゆるさを感じる部分もありまさに過渡期とも言える雰囲気を感じる。

タミヤ 70スープラ

今回フジミのキットばかり書いているような気がするがはっきり言ってシャーシはタミヤに軍配である。
私はフジミの板シャーシファン・・・というより幾多の修羅場を乗り越えてきた幼馴染のような存在であるが
組やすさと適度なリアリティの同居というとタミヤに浮気してしまう・・・・・

タミヤ 70スープラ

しかしながらフジミにはハイメカニズム版のシャーシもあるのでここは好みで選ぶべきであろう。
ちなみに前後シャフト式ではあるがタミヤのスープラは車高がノーマルとして組むときには
適度に高く、低すぎない絶妙なバランスであるのでこのあたりもタミヤらしいと言えると思う。
実車もそこまでベタベタ車高じゃなかった記憶があるのでそういう点ではリアルだと思う。

タミヤ 70スープラ

ホイールは国内では3.0GTリミテッド登場時に追加された形状のものが再現されている。
しつこいようだが私自身はナロー用のあのアルミが好きだったので
こちらの方は食指が動かなかったが今の目で見るととても美しいデザインでもあると思う。
ちなみに今回シャフトが黒染めなのが嬉しいのは内緒である・・・・(アルシオーネの時は黒染めでなかったので)

タミヤ 70スープラ

クリアパーツは当時からピシャリと合った記憶がある。
実は子供の頃グリルがクリアパーツであることに違和感があったものだが実際に合わせててみると
ビームスリーっぽいこと気づきさらに裏から赤いマジックで塗りナイトライダー風と脳内補完していた。
今思うと白いボディにマジックで裏を塗っただけのスープラにナイト2000要素は
全くといっていいほど無かったが子供の頃はそれでも楽しかったものである。

タミヤ 70スープラ

そして嬉しいことにマスキングシートの付属である。
これは嬉しい・・・・というのもただ再販するのではなくブラッシュアップする。
こういうスタンスがやはりタミヤの流石タミヤたる所以だと思う。
また、プラモデルの組み立て方の基本を記したリーフレットなども嬉しい配慮である。これもまた流石タミヤであると思う。

タミヤ 再販 スープラ 

さてさて、ざっくり見て頂いたがタミヤの名作70スープラは如何であったであろうか?
私がいつも書くことではあるのだがこの年代のキットは若いモデラーの皆様にも味わっていただきたいと思う。
今どきのプラモデルとは少し違いあっさりしているけど随所に見られる心配り。
時を超えた良さがあるという事とタミヤがタミヤである所を感じていただきたいのだ。
最近は作ることすら諦めかけているおっさんの戯言でもあると思うがどうか味わっていただきたい。
そして、ベテランモデラーの皆様にもあの頃の想いを再び感じるためにも
もう一度手に取っ・・・・いやもう手に取られていることであろう。余計なお世話だったかもしれない。どうかご容赦頂きたい。
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