HITEQ JASMINEの偏った日常。

自動車プラモ趣味の無駄づかい。 このブログに接着剤はついていません。 割りとアレなブログです。 

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こういう掘り出し物も良いものです。

マニアの悩みとして収集癖を刺激する出物に出会ってしまうというものがある。
実は最近考古学的趣味のため、マニアの方が放出したであろう「アツい」特定の年代のフジミのキットを収集した。
おそらく以前私が立て続けに入手したキットと同じ方が手放されたのだと思う。
タイムスリップしてきたようなコンディションのキットにその方の想いを感じ、これは大切にしなくてはと思ってしまった。
私のような中途半端なヲタク野郎が所有していて良いのだろうか?と言う想いもあるのは紛れもない事実だが・・・・
こちらも少し落ち着いたらネタにさせて頂く予定ではあるが、おそらくカーモデラーの皆様の中でも
2~3割の方にしかグッと来ないかも知れないし、そもそも興味がない方のほうが多いかも知れない。
厚手のシュリンクで保護されていたようで良好なコンディションを保っておりほぼ劣化していない中身や
黄ばんでいない説明書などどういう形態で保存しておけばこのような保管ができるのだろうか・・・・・と考えさせられる。
よほどの情熱がなければこういう保管は出来ない。これもまた愛の形である。
ここだけの話、積みモデラーや積み報告を嫌う方も居ると思う。
しかし古いキットが後世に残るのも、積まれているキットが有るからというのは事実だと思う。

今回ご紹介させていただきたいキットは上記のマニアの方の保管のコンディションとは
対極に近いコンディションのキットであったがまた違うベクトルで収集癖を刺激する「アツい」中古キットであった。
私の好きな「ちょっと前ホンダ」のCR-Xグラストップである。
(ちょっと前と書いたが大分前な様な気もするが・・・・・)
キットそのものは皆さんおなじみであると思うがフジミインチアップシリーズの物である。
(説明書の記述後期デビュー直前の1989年の8月なのだが限りなく初版に近いと思う)

フジミ CR-X グラストップ インチアップ

このキットの購入価格は今時コンビニ弁当も買えないくらいの値段であった・・・・・
私は基本的に高額キットではない場合は中身の確認はあまりしないのだが
(まぁ当たり外れ含めて楽しんでしまうので・・・・・・)
しかし、持ち帰ってきて理由はすぐに分かった。ボディは変形してパーツは黄ばんでおり
開けた瞬間鼻が痒くなるほどの箱や中もカビの匂いが凄かったのである。
これを新車や新築の家に持ち込んだら嫌がられる事であろう。
箱の埃も相当なものであったし、マニア所有というより不用品として持ち込まれたのだと思う。
ちなみに上記の画像は綺麗に見えるが画像に助けられており、箱をクリーニングした後なので
綺麗になっているがカビのこびりつきや箱自体の汚れで結構埃っぽかったのは内緒である・・・・・


まぁプラモデルである以上中身が大事であるので早速箱を開けてみたら思わず声が出てしまった。
なんとホンダベルノ店からの3代目プレリュードのインクスとSi TCVの発表展示会のハガキが入っていたのである。

ホンダベルノ DM  プレリュード インクス Si TCV

当初はフジミのチラシかと思ったのだがフジミのプラモと違い後期型でありなおかつキット化されていないINXの姿で
直ぐにディーラーのDMだと気づいたのだが、裏を見るとかつて存在していたホンダベルノ店の住所が記されていた。
これを入手したエリアから離れてはいたが私も知っている店舗であった。
(車いじりの師匠の専門学校時代の同級生がかつて勤務されていたお店である・・・・)
ちなみにホンダディーラーの統合の関係でもうそこにはお店そのものが無い。
余談だがこの写真、見ているだけで美しい。プレリュード・・・存在していることが本当に素晴らしい車だと思う。
異論はあるかもだがこの頃のホンダの車はスポーティーで先進的だが
軟派さも兼ね備えていたような気がしてそれが魅力だったような気がする。

ちなみに裏面にはこの葉書を当時貰ったであろう方の住所やナンバープレートが書かれていたので
無加工のものはアップはしないが今では存在しない住所であり、会社関係を匂わせる単語が書いてあった。
おそらくそのエリアに住まわれていた方が所有されていたのであろうと推測される。
もしかしたらこのキットと同じCR-Xのオーナーさんが自分と同じ車ということで買ったのかもしれない。
このキットがフジミの工場から出荷されて問屋経由でヨーカドーの店頭に並び、購入した人がいて
何らかの事情でこのハガキが箱に入り、30年以上も組まれずに積まれていたという事が何よりもドラマチックである。
このような味はワインではないが年数を重ねたキットにしか出せない味でもあると思う。

ホンダベルノ DM  プレリュード インクス Si TCV

そして何より箱の真ん中に貼られたイトーヨーカドーのシールがたまらないのである。
実はキットに入っていたプレリュードのハガキに書かれていた住所の近くにかつてイトーヨーカドーがあったのだ。
私も何度も行ったことがあるヨーカドーでウルトラマンかなんかのショーを従兄弟たちと見に行った覚えがあり
玩具コーナーに確かプラモデルコーナーがあったことは鮮明に覚えている。
そこで買われたのかも知れないと思うと思わず目頭が熱くなってしまう。
箱コンディションを大事にする私には本来であれば「辛い仕打ち」なのであるのだが
このような販売されていたところが解るシール類は弄らずに貼っておくことにしている。
実際は全然関係のないヨーカドーで買われたものかも知れないし、このハガキだってたまたま入り込んだのかもしれない。
しかし・・・・・こういう出会いもまたプラモデルの魅力である。これこそやはり縁である。

箱を含め全体をクリーニングし、ボディの歪みも取りある程度は天日干しをして元に戻してみた。
このハガキもこの箱の中に入れておこう。もはやこのキットとこのハガキは「セット」である。

フジミ CR-X グラストップ インチアップ

私もいつかコレクションを手放す時が来るだろう。もし、私が手放した後にこのキットを入手にされた方がいたら
このハガキもセットで保管しておいてほしい・・・・いや、でもそれは我儘だろう。それは買った方の自由である。
でも、私の手元にあるうちはこの組み合わせで保管しておくことにしようと思う。

そして最後に・・・・

フジミ CR-X グラストップ インチアップ

この数々の奇跡が起きたCR-Xは何故か説明書が2枚入っているというさらに
謎な状態であったということをお知らせしておきたい。
元々この状態だったのか・・・はたまた後に入れられたものなのか・・・・・
謎が謎を呼ぶがもちろんこの説明書も二枚組で置いておくほうが良いと思った今日此頃である。
こういう刺激の強いアクのある「アツい」キットもたまには良いものである・・・・・
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