模型あるある。
「新製品ラッシュの時は財布がピーピー」(表現が80's)
「繊細なモールドは気を付けて色を吹いても埋まるのに、丁寧に処理したはずのペーパー傷は消えない。」
まぁ今のはあるあるっていうか私の今の心情です(笑)
さてさて、つまらない前口上は置いておいて、前回は無事にボディ合体前の準備ができましたので
今回は実際にボディを合体させていきましょう。
前回の続きですが天井の上をよく見るとうっすらモールドが有ります。
(白飛びしてしまって画像撮れませんでした。)
ん?これはもしかしたら天井の繋ぎ目かなんかのモールドか?
天井はヒケやうねりもあるので、ペーパーがけで消えてしまいそうです。
うーん・・・・天井上の資料がないのが痛いですがタミヤさんを信じラインを入れます。
本来であればシール材等が塗られていて凸モールドになるのかなと思うんですが
そこら辺は後で考えることに致しましてまず、BMCタガネを用いてスジを入れておきました。

モールドが薄いのでガイドになりませんのでこういう時は
スケールを当てて最新の注意をはかり、じっくり入れていきます。
こういう時はとにかく焦らず何回かに分けて掘っていくとうまくいくと思います。
このブログを見ながら作業をする方もいらっしゃったらすみませんが先に書いておくと
フロントガラス側の一番前のモールドはあえて掘らず
この後のボディ加工後に掘ると位置関係等が掴みやすいと思います。
そして皆さん待ちかねのボディ合体です!
接着前に大事なのは位置関係や合わせをよくチェックすることですね♪
ボディをマスキングテープ軽く組んでフロアを組んだ状態で瞬間接着剤を用いて
右側面→フロント窓枠→左側面→天井と合体させます。
この時の注意点は窓枠の全面部のパーツの位置がずれるとフロアが入りませんので
点付けして位置をよく確認して位置決め接着を行なって位置確定したら流しこみという感じで組みました。

結構強度が出たので安心です。中扉やらフロアを組んでマスキングテープ等で固定するだけでも
かなりしっかりしますので場合によっては今後の工程では仮固定して進めるということもあるかもです。
この段階で若干フロアと接触する箇所等を削ったりして少し余裕を持たせておきました。
左側面のドア開口部の逃げなどが若干ひっかかるので特に慎重に加工しました。
あんまりキチキチだと外れないなど泣きをみることもありますので・・・(笑)
出来る限りフロント窓枠と天井は隙間埋めの充填も込みながらという感じで流し込みますが
窓枠のモールドなどにかからないように盛っていきます。
裏側からの流しこみはウインドウパーツの兼ね合いや車内が見えるため今回は最小限にとどめました。
天井部は強度を保つ目にたっぷり盛りたいですが、はみ出すと波板のモールドや
リベットのモールドを痛めてしまう可能性が高いので平面の接着面にはきっちりと塗りましたが
合わせ目周辺には流れ込まないように慎重に塗って丸穴のダボと受け部にたっぷりと塗りました。
いかんせん手早くかつ慎重にやりましたので画像がなくて恐縮です・・・・
もう一つの注意点としては箱組みする際に
きちんと位置決めをしないとボディがねじれるので特に慎重に組んでみてくださいね。
私も一瞬アレ?となったので慌ててねじって修正しましたので・・・・
無事に箱になたっところで大きい合わせ目が出来るおでこ部には
瞬間接着剤を特にたっぷり塗りこんでおきました(笑)

画像ではすごい適当に見えますが、ここは隙間も大きく二回目の充填の画像です。
奥側は隙間が開いてるように見えますが、実際は瞬間接着剤が少し入ってる状態です。
結局3回くらい充填したような覚えがあります。
瞬間接着剤でガチガチに固定した理由ですが、パテよりは割れにくいため
ボディ塗装中や磨き工程・組立工程で「メキッ!」「パキッ!」と行かないようにするためです。
最近は隙間埋めの気の利いたマテリアルもある昨今ですがお手軽に隙間が埋まるので結構愛用しております。
プラリペアみたいなのでもいいと思うんですが、あれはちょっと固すぎるので
補強には良いと思うんですが、加工は大変ですからね~(;^ω^)
その後、面を出すために当て板と言うか平面なものを当てたペーパーで削って平にしておきます。
結構大変ですが今後の仕上がりにも影響が出ますので、頑張っておきましょう(笑)
お次は実車のボディにある分割部分を再現していきますね♪
あれこれ文章で書くと解りづらいので画像を見て頂きます。

左右三角窓上~フロントガラス脇にある線。
その上のパネル部分にドア開口部までの斜めのライン。
フロントガラス上部から天井の分割ラインまでのライン。
レインドリップモールがやや長いのでドア開口部前端と同じ位置でカット。
かなり想像で補っているというのも正直なところですので、これが正しいという事では絶対ありません。
例えば、三角窓上の斜めに入ってるラインは実車ともうちょっと前側にあって
三角形の面積が大きい位置になるんですけど、キットのピラーの角度や開口部のまでの位置を考えると
丁度辻褄が合うラインがこの位置なため、このような形を取っています。

ドア開口部前端から天井を通って左右にまたぐライン。
白飛びしまくりで画像が解りにくいですがなんとなく雰囲気は伝わるでしょうか?
まぁ最初のほうで「天井の分割ラインの前側はまだ入れるな」というのは実は接着後に
左右パネルとの位置関係を出したかったためなんですね。
微妙なズレで位置が変わりますし、こういう所がちょこっとずれてると切ないですし。
と、偉そうなこと書いてますけど、私はきちんと位置決めしたつもりがずれてたんで
慌てて埋め直して堀りなおしたからなんですけどねー(;^ω^)
しかも埋めたラインは若干斜めっていたりして(笑)
偉そうに書いた後にやらかす時は盛大にやらかすのがHITEQクオリティです(笑)
この各部の分割の位置はタミヤの旧版パッケージや「クイックデリバリー」で画像検索して出てきた
物置のようになっている初期型の実車の画像等を参考に入れてみました。
先日コメント欄で教えていただいたのですが、トヨタの75周年記念のサイトで
クイックデリバリーのカタログが見れますので、そちらを参考にしても良いと思います。
若干仕様がタミヤのキットの箱絵とは仕様は違いますが
(ボンネットのベンチレーターが無かったり、細かい部分が違ったり)
トヨタの公式な画像ですのでこれを参考に各部に手を入れるのもアリかと思います♪
こういう時はインターネットはありがたいですね(;^ω^)
それと思ったのですが、タミヤの箱絵っていうのも資料性価値が高いんだなぁということですね♪
キットでは再現されていなくても(タミヤのことなんで意図的なオミットかもです)
箱絵には書き込まれておりますので、気に入らない奴はこれで再現しろ!ということかもです。
違いますね・・・きっと・・・・(笑)
まだガタってる部分や細かい部分の仕上げはまだですが一応部分的に白サフを入れました。

まぁこんなこんな感じでなんとかルーフ周りの成形ができました(^ω^)
そして次は凸モールドの再現です♪
結論から言うと、伸ばしランナーで再現しました(笑)
溝を切った上に瞬間接着剤を塗った伸ばしランナーをひたすら貼り込みます。
場所としてはフロントガラス上部縦溝二箇所。
天井接着後に入れた窓枠と屋根の最前部の分割部分。(レインガーター最善端から左右に渡って一本)
天井の溝全て。という感じです。
三角窓上部と、その上の三角の部分などは行なっておりません。
これは全て私が「こうなってるんじゃね?」と妄想で補った部分もありますので
決して正解ではないという事をご理解いただけると幸いです。

これも当初は凹モールドで良しとしたんですが、資料を見ているとやはり気になります・・・・・
もっと細く入れたり出来ればよかったんですが、ちょっと中途半端になってる所もあって・・・・
この作業のコツとしては、どうしても先細りになりやすい伸ばしランナーを
均一な太さで作っておくということが大事ですね。
あと、私は瞬間接着剤で貼りましたが、流し込み接着剤なんかも有効かもです(^ω^)

長い部分などは長めに切って軽くピンと張って接着して交差する部分で切り出します。
(これが難しくて私も何度もやり直しました・・・笑)
ところどころ浮いたりした所は、瞬間を流しこんでささっと拭き取ってはみ出しはペーパーで削ります。
最終的に溶きパテ(ホワイトパテ)を塗って削って・・・を繰り替えまします。
面を出しながらなんで塗って削ってを繰り返して、最終的に白サフを数回吹いて・・・・
こんな感じに。

若干画像に助けられてる所や面が出ていない所はありますが
一応方向性は見えてきたので塗装までに何度か修正作業をしようと思ってます。

実際にやってみて思ったのが、まず溝は掘らなくても良いかもと言う事です(笑)
溝の太さとランナーの太さがまちまちだと
深く入るところと浅く入る所が出来てヨレてしまうことがありました。
また、伸ばしランナーも良いと思いますが
洋白線みたいなものや市販のプラ材とかでも良いような気がします。
私は手元にある物ということで伸ばしランナーにしましたが
パテなどで成型しても良いのではないかと思います( ^ω^)
実際にシール剤を塗る人もいるかもしれませんが(爆)
そこまで遠回りをしなくても溝を掘るだけでもそれっぽくなると思いますので
再現されてみたい方はご自身のスタイルに合った組み方を模索されてみてください♪
もちろん、モールドを掘らずまっ平らにするのもアリですし
この時代のハイエースワゴン風にサン&ムーンルーフを追加というのも楽しいかもしれませんね(`・ω・´)
あと強度的には心配ですが、フロント窓枠の繋ぎ目で屋根を分割したり
ドア前のフロントセクションから分けてあげれば完成後も天井を外すことも出来そうですね♪
しつこいようですがあくまでキットと実車との微妙な寸法の違い等や天井部の詳細な資料がない所なので
「HITEQの言ったとおりに組んだら上手く組めなかった!」とか
「実写の初期型を買って調べたら実車とは違うじゃねえか!」とか言わないでくださいね(笑)
さて、これで塗装準備OK!と思ったんですが、もう1つだけ気がかりがありました。
それはボンネットのTOYOTAエンブレムです。

非常にしっかりしたモールドですが、厚めに塗料を吹く私の吹き方では埋まり気味になりますし
エンブレムの文字は白でTOYOTAのイメージもあるのですが塗装も上手く出来る自信もないですし
キットのデカールもこのモールドの上に上手く貼れる自信もありません・・・・(´・ω・`)
箱の作例などは恐らくモールドを削って段差を少し無くしてから貼っているように見えますね。
てなわけで後先を考えず・・・・・・

なんか壊してるように見えますが・・・・(笑)
おまけに切り出しの際にすごい勢いで脱線している跡があるのは内緒です。
切り取ったエンブレム部をひたすら削りこんでみました。
リューターと耐水ペーパーを駆使してある程度の薄さまで行ったら
デザインナイフで余白部分を切り出して成型しました。

こんな感じに♪
よく見たら、削り残しとか不自然な所もありますが一応切り出しは成功ということで(笑)
どうやって仕上げるかはまだ判りませんが、削りとっておくことで
最悪キットのデカールを貼れますし。別パーツ化したエンブレムを塗装して仕上げる事も出来ます。
(塗装の場合はつや消し黒を吹いて、エナメル筆塗りで字を塗るという感じでしょうか)
まぁエンブレム削り取りが上手く行ってドヤ顔ですが、冷静にボンネット側の穴を見て現実に戻ります。
イメージは月曜日の朝とか謂れ無き理由で怒られた次の日の朝のようです(笑)
汚くなってしまった穴を綺麗に四角く整形してプラ板を裏から大きく当てて
その上に瞬間接着剤をたっぷり塗ってプラ板を重ねていきます。

その後削りこんでいくと・・・・良い感じに♪

このままでは塗装しても段差が残りますので溶きパテを盛って加工部が隠れるように研磨しておきました。

何とか加工跡も消えてくれました!これで塗装もエンブレムのモールドを気にせず出来ますね♪
長い目で見たらヒケとかできちゃうかもですが、パテは最小限ですので当分は大丈夫でしょう。
こういう時はパテなどを盛ってきちんと乾燥させてから研磨すると
加工中に痩せてきてと言うこともあまり無いと思います(;^ω^)
まぁ他にも正直手段はあったような気がしますが、おゆまるでの型とりは失敗したので
リッチマンの方はもう1台買ってエンブレムだけ切り出しましょう(笑)
さて、これで塗装前の準備完了です!
次回はボディカラー塗装と行きたいところなんですがまだボディカラーを悩んでいます。
一応候補はあるのですが、その二つが中々絞り切れないんですよね(´・ω・`)
次回はボディ塗装の更新予定ですが、違う所を弄ってたり全く関係ない話題をしてたら
「ああ・・・・まだ悩んでやがるのかw」と思ってやってください。
クイックデリバリーが手元に来てからほぼ毎日触りまくりで
一気に進めすぎたのでちょっとお腹いっぱいなのは内緒です(笑)
というか、ゲームキャリイの少年フィギュアを今ふと思い出すという為体・・・(;^ω^)